満洲の朝鮮族であるキン(金)さん、日本人男性と結婚して来日。中国語←→日本語の翻訳の仕事をしていた。うちの会社がキンさんに継続的に翻訳を依頼した。依頼するにあたり、専門的な内容なので、技術資料を予め渡し、バックグラウンドの説明もし、実際の翻訳作業の前にそれらを勉強しながら翻訳してもらうことにして、その勉強する時間も含めて時間給3,000円支払うということで契約した(結果、平均すると一文字当たり30円になったらしい)。あるとき、簡単な中国からのメールの翻訳を依頼したところ、「家事の合間に翻訳をしたので、時間が計算できない。字数(一文字30円)で計算し請求する」と、翻訳文と請求書を送ってきた。
http://boyakigoto.jugem.jp/?eid=94
その時の翻訳内容と字数計算は以下の通り。
私は「お世話になっています。電話してくれってことですか?」というメッセージをつけて、客方からのメールを転送しました。
最後の、「いつもお世話になります」で始まるのがキンさんの返信で、「ファックスで返事お願いします。ファックス番号xxxーxxxーxxxx」がキンさんの翻訳です。後日、キンさんは字数を追記して、ファックスで請求してきました。上の画像はその時のファックスです。
元の中国からのメール内容は社名、住所、郵便番号、電話番号、ファックス番号、メールアドレス、ホームページのURLなどがほとんどで本文はほんのわずか。現にキンさんの翻訳は「ファックスで返事お願いします。ファックス番号xxxーxxxーxxxx」と34文字のみです。作業時間は5分もかかってないでしょう?
これは「家事の合間で時間が計算できなかった」のではなく、「簡単すぎて時間が計算できなかった」のではないでしょうか?ご丁寧に社名、住所、郵便番号、電話番号、ファックス番号、メールアドレス、ホームページのURLまで字数計算して(それって翻訳してないじゃん!)、請求額6,270円!「您好!!!」「合作愉快!!!」って全然翻訳してない(翻訳の必要もないですが)けれど、12文字360円(笑)。
それまでに定期的に翻訳を依頼していて、それなりの報酬を支払っているのだから、普通なら、「今回は家事の合間でできたので、料金はいりません」というレベルでしょう?あるいは、従来の計算方式(時給3,000円)で5分として、250円請求するか…。計算方式を一方的に変更して、翻訳もしていないものまで字数に加えて請求するってのは、私には理解できません。
朝鮮人キンさんのこの請求には今でも納得できません。第一、元の中国語を検討してみると、「電話で連絡してください」となっていて、私が最初に言った通りです。キンさんは間違って「ファックスで連絡しろ」と翻訳、そのくせに(ファックス番号でなく)電話番号が書いてあるし、その電話番号も間違っているし、本文の内容も翻訳してないし、なるほど忙しい家事の合間の片手間仕事だったようで…。
こんな仕事に6,270円請求できますか?