さて、次男が会社を継ぐことになって、社長に就任。従来の顧客を集めて、就任挨拶を兼ねて説明会を開いた。
そこで拡張高く高らかに説明されたことは、
1.S技研は無借金企業である。
2.本社は自社ビルである。
超優良会社ですね。 笑
過去記事を読まれた方は「おかしい」とピ〜ンと来られたと思うが、
S技研は、比較的業績のいいとき、「株式を公開」すると称して、銀行やら証券会社から資金を調達し、同時に、従業員に株式を引き受けさせた。
http://boyakigoto.jugem.jp/?eid=37
私は、比較的早期に退職したので、幸運にも規定の退職金を手にすることができたし、購入した株式は買い戻してもらうことができた。
が、私の退職後、業績は更に悪化し多くの従業員が解雇され、しかも規定の退職金は「ちょっと待ってくれ…」ということで支払わなかった。今日現在いまだに支払われていない。手持ちの株式も買い戻してもらっていない。そのお陰で人生を狂わされた従業員も数多かったです。
http://boyakigoto.jugem.jp/?eid=40
銀行からの借入金は返済できずに、「債権回収機構」に売り渡され、それも返済できずに、本社ビルは競売に掛けられた。それは、社長のSt氏の嫁の実家が落札して、そこから賃貸する形で、表向きは何事もなかったかのように、事業を継続した。
http://boyakigoto.jugem.jp/?eid=48
これは、当時から「偽装」ではないか?と疑惑を呼んだものです。もちろんその頃は借金が返せないほどの業績不振でしたが、以前には景気のいいときもあり、その時は数億円単位の「使途不明金」を税務署に指摘されたこともありました。「社長(S.t氏)が韓国に持って帰って隠し資産にしてるのだろう」と、社員たちはささやいていました。
http://boyakigoto.jugem.jp/?eid=11
今回の落札劇は、実際には、その当時韓国に持ち帰ったSt氏の隠し資産が還流され、実家を迂回して落札資金にされたのではないか?と疑惑を呼んだものです。
まあ、それは証拠も無いことですから、疑わしきは被告の利益ってことで、善意に解釈しましょう。どっかから資金を集めてきて本社ビルを嫁の実家から買い戻したことにしましょう。
今回のことは、退職金ももらえずや株式の買い戻しも受けられず放り出された従業員たちは、一切知らされてません。退職金のことは、多くの従業員の人生を狂わせたが、自殺者が出たわけでもないし、もう時効だし、無かったことにしようと…、こう開き直ることも可能かもしれません。あの一族ならそう考えたのかも知れません。沈む船から船長だけが無傷で逃げ出すイメージが浮かびあがります。
普通の責任感ある人間には思いもよらないことですけれど…。
それはそうとして、株式には消滅時効は無いでしょう。社長(取締役)を選任するのは株主総会の議決事項です。規定の退職金も払わず、株式も買い戻さず解雇した従業員は、当然まだ株主です。株主総会も招集されず(少なくとも、元従業員たちには通知されずに)次男を社長に指名したってことですよね?
このような理不尽なことも、この一族にかかると、ごく普通の風景に見えてしまうのが不思議です。